森光子さんの「放浪記」降板時のニュース

2010年2月27日のニッカンスポーツより。

女優森光子の主演舞台「放浪記」(5月5日~6月27日、東京・有楽町シアタークリエ)の中止が発表された。
 
主治医から健康診断で「4時間の舞台を2カ月間演じることは体に差し障る。養生した方がいい」とアドバイスを受け、東宝が中止を決めた。61年の初演以来、2017回演じた森光子にとっても、苦渋の決断だった。東宝は「これからも上演する希望は残したい」と再演をあきらめてはいない。
 
中止発表会見で公表された手紙で森は「私の体を気遣ってくださる皆さまのご心配をいただく中、正直、心が揺れ動く毎日でもございました」「林芙美子という役の人物を2カ月間演じ続けることができるのだろうかとの不安もつのりました」などと打ち明けている。
 
 
会見した東宝の増田憲義専務は「森さんは戦後すぐに結核で片方の肺を失い、1つの肺で演じてきた。悲嘆に暮れていると思うので、励ましの手紙を送ってほしい。森さんの体調を見ながら、できればまたやりたい」と森「放浪記」再演の余地を残しており、来年の帝劇開場100周年には「森さんの出る舞台を考えたい」と話した。